捨てられている電子機器は、寿命を迎え泣く泣く処分されるのではなく、使えるが使わなくなった、と言う理由で捨てられるのでしょうか。ちょっとした手入れで復活することが多いので、自分にとって不要なものでもついいじってみたくなって拾って来てしまいます。
先日も某社のラベルライターを拾ってしまいました。電池が液漏れしていたので、掃除をし、端子を磨いてやると正常に稼働しました。
15年以上前、秋葉原で、同じメーカーのUSB接続のメモプリンターが千円以下で投げ売りされていたので買ったてきたことがあります。感熱紙使用のそれは発色が悪く、メーカーがカテゴライズした通り、メモ以上の用途には使えない感じのクオリティでした。
そんな経験はあったのですが、ラベルライターは使ったことがなかったので、樹脂製のテープにハッキリクッキリの黒々とした印字にグッと来てしまいました。
拾ってきた機種はキーボードがついていて1台で完結するのですが、書体が2つしかなく、多少の装飾や文字サイズ変更の機能はあるようですが、小さい1行の液晶ではレイアウトもままなりません。こんなにクッキリ印字できるのならちょっと面白いものが作れそうだと、パソコンにUSBで接続するタイプの物をオークションで落札してしまいました。
普段使い慣れたCorelDRAWから直接印字できるのは、きわめて使い勝手が良いです。手持ちの書体で好きなサイズ、好きなレイアウトで出力できるのは、メモプリンターで経験済み。ベクトルデータも出力できるので、ロゴやマークなども印字できます。出力解像度に合わせるのには苦労するでしょうが、QRコードの印刷も可能かもしれません。テープが薄いので、すでに印刷してしまった名刺にも貼れそうです。透明のテープに印字すれば、電子工作のパネルに貼る文字も作れるかもしれません。
ワクワクしながら能力を探るためにテストプリントを重ねていると、今度はテープがなくなってしまったので、注文することにしました。拾いモノをキッカケに、どんどん出費がかさんでしまいます。奥さんがいれば「また無駄遣いをして」と怒られていることでしょう。しかし、掛けた費用以上の満足が得られれば、決して間違った出費ではないのだと、自分に言い聞かせている今日このごろです。
得られたデータ
- 9mmテープの場合、CorelDRAW上では上下に1.12mmの余白が必要。
- 差を計算すると文字高の最大は6.76mm
- 縦方向のドット数:56
- 計算上の解像度は210dpi(56÷(6.76÷25.4)≒210)
- 1ピクセル幅の横縞画像を準備し実験したところ、画像が乱れないのは200~205dpiと言ったところ。
- ペクトルに変換したQRコードのなら読み取り可、ビットマップのものは未検証