強度が必要な工作の素材

アマチュアが実用強度の工作をしようとすると、大きなものなら木材が適していますが、数十cmのサイズではアルミなどをネジで止めることが思い浮かびます。しかし、ビスナットやいろいろ金具などを使うと、必要以上にゴツくなってしまいます。模型店やホームセンターなどで容易に入手できる、接着剤で溶融接着ができる素材には、「塩ビ」「スチロール」「アクリル」などがありますが、それぞれ一長一短で悩ましいところです。 続きを読む →

簡易撮影スタジオ

NCM_0291掛軸は、布と紙で構成されていながら、「板」のようにまっすぐ下がるのが「技術者」としての表具師の理想ですが、実際は素材や腕前により「反り」」 や「ゆがみ」が発生します。撮影時の光源の状況によっては、それが強調されてしまうこともあり、今後、お客様の作品を「商品」としてご紹介する機会が出て きた場合、それをごまかすわけではありませんが、より魅力的に撮影できる工夫も必要かと思います。

影は光源の反対側に出ますので、年輩の女優さんがテレビなどに出演される際、その方専用にカメラの方向から追加で照明を当て、シワなどを映りにくくすることがあるそうです。掛軸の撮影も、 続きを読む →

軸棒削り機

軸棒と軸先掛軸の棒は、杉の丸棒の先に銘木・焼き物・樹脂などでできた「軸先(じくさき)」を接着した作りになっていて、これを掛軸に取り付けます。掛軸の取り付け部分は、上下とも、表の部分と裏の部分に分かれた、横から見ると「Y」の字のようになっていて、両面から巻き付ける構造になっているため、基本的に長さの調節はできません。高さのある作品をご注文の際は、天井の高さにご注意下さい。 続きを読む →

掛軸撮影用照明の製作

NCM_0253掛軸の撮影にはいつも苦労します。

昨年、webサイトリニューアルのためにかき集めた、頻繁に撮っていたフィルムカメラ時代の写真、できあがった掛軸を早くお納めすることばかりに気を取られ、撮影することを忘れてしまっていた、数少ないデジカメ時代の写真、どれも出来がよくありません。手ブレも原因の一つなのだろうと、かなり以前から三脚は使用しているのですが。

こうなると、「仕事用」にかこつけ、くたびれてきたデジカメを更新したいと言う「物欲」に駆られますが、ここは無駄な投資を避けるため、少し冷静に 続きを読む →