自分用のパソコンをはじめて組んだのは、まだ20世紀だった

昔から工作は好きでしたが、自作パソコンに手を出したのは、電子工作などに興味のある者としては遅かった方と思います。1998年です。パーツとともにWindows95のOSを購入したのですが、直後にWindows98がリリースされたのでよく憶えています。

青果市場の跡地が駐車場だったので、知人と3人で月イチくらいで秋葉原に通っていました。彼らについてパーツショップを回っていても、メモリをどうするだの、CPUの速度がどうだのと言う話にピンと来ません。ちょっとは面白そうと思いましたが、当時はベーシックな性能のパソコンを組むのに、モニタまで含めると25万円位かかったかと思います。最新の高速CPUだと40万くらいでしょうか。その頃も今も経済状況が芳しくないわたくしは、それだけ投資して何ができるのか、と言うことに疑問をを感じていました。「組み立てるのを楽しむ」のが目的とすれば、わたくしには高すぎます。ポンと出せるのは、昔も今も、今の製品で言えばarduinoやRaspberry Piレベルの予算の物です。

さて、その「パソコン」が欲しいと思ったのは、ある時の楽器フェアで「Stika」を見たからです。シンセサイザーやキーボードのメジャーメーカー「Roland」のブースの片隅でデモンストレーションをしていました。パソコンにつないで「切り文字」が作れる。「切り文字」そのものに興味があったわけではありませんが、X方向に刃物を送り、Y方向に用紙を移動させることによりシートを「加工」してゆく、そのマシンの動きに魅了されました。2次元ではあっても、クラフト的な感覚を感じたのかもしれません。これが、自分のパソコンを持とうと思ったきっかけです。

はじめての自作パソコンを自分用に組んでからStikaを買うまで、2年ほどかかるのですが、それはまた別の機会に。

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