墨作品のリアリティに必要なクォリティ

webサイトを開設すると、かかってくるのは宣伝の電話ばかり、と言われているようですが、当店にもそんな電話がかかってきました。美術品用のスキャナを製造するドイツのメーカーの代理店をしている会社からでした。当店ではアマチュアの方も含め、お気軽に作品電子化の世界を体験して頂きたいと考えているので、高精度で高価な機材を導入するつもりはありません。大判のスキャナがあれば、あとで画像をつながなくて良いのには魅力を感じますが。

カタログを送っていただくことになり、届いた書類には、外国の導入事例の資料が添付されていました。事業者がアーティストの作品を数量限定でプリント・頒布したり、国公立の大きな施設が作品を電子化してアーカイブしたりされているようです。

カタログには、どれほどリアリティを持ってスキャンできるかとか、オプションで深さ情報まで取り込めるとか、いろいろ書かれておりましたが、墨作品を和紙に出力するためには、高解像度や高精度は必要ありません。

いくら高精細で取り込め、紙の質感まで捉えられたとしても、それをそのまま印刷して紙の質感まで再現できるのか、と言うとかなり疑問です。いくら高精度とは言え、紙色のような薄い色では、インクジェットプリントの粒状感は避けられないでしょう。何より、印刷する媒体が和紙であったとすれば、それなりの質感を持っています。

顔料系インクジェットプリンタで和紙に印刷した場合、かなりリアルに見えるのは、和紙の質感に助けられていると言っても良いでしょう。必要なのは、スキャンしたデータを画像処理で紙の影響を排除することです。

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