掛軸の未来はここからはじまる

dscf2559先に導入したインクジェット用厚手クロスに、お客さまがデザインされたパターンをプリントしてオリジナルデザインの布を作成し、掛軸を制作いたしました。

プリントの布地は平面的ですので、織柄の掛用の緞子の存在感とは比べ物になりませんが、その自由度から、さまざまな表現が可能となります。お客様の発想次第で、今まで見たことのない掛軸を、高度な表具の技術を駆使することなく、よりお手軽に制作することが可能になりました。

02-00お客様が描かれたデザインのスキャン画像。鉛筆のスケッチでしたので、インクか墨汁での清書をお願いしたところ、日を改めて持ってこられた作品です。スキャンした画像をそのまま使用する場合は問題ありませんが、ベクトルのデータに変換する場合、ナチュラルなタッチの原稿はあまり都合が良くありません。

marunopeach01アウトラインを手作業でトレースします。この作業は有料となります。葉と枝と実の区別をするために隙間を開けたり、上下左右に連続させるため、一部パーツの配置を変更させていただいたりしました。

marunopeach02お客様は、ご自身の書を生かすため、あえてシンプルな2色のパターンとされました。

marunopeach03ベクトルに変換された画像は、色を瞬時に変えることができますので、色の検討が容易です。背景色を代えてみました。

 

 

marunopeach04プリンタで印刷する場合、色数によって手間は変わりませんので、多色やグラデーションなど、カラフルなパターンも可能です。

marunopeach05輪郭だけの図案にすることも可能。同系色の濃淡で地紋のような雰囲気にも。

 

 

DSCF2467パーツを一枚の布に印刷したところ。撮影を失念してしまいましたので、画像は合成です。

布地は、角度によって色が違って見えますので、無駄が多く出ますが、プリントなら使う分だけ印刷すできます。

dscf2552完成した掛軸。

水性顔料インクジェットプリンタ用の布地は、基本的には大型店舗での垂れ幕等、広告の用途が主ですので、あまり厚手のものはありませんが、ある程度の布の厚さがないと、下がり具合や巻いたときの存在感がよろしくありませんので、サンプルを色々取り寄せ、試作を重ね、今回採用した生地にたどり着きました。

プリントの発色や軸としての下がり具合はまずまずかと思います。

dscf2561布地の縦の部分(柱)と横の部分(天地)の柄がピッタリ合っています。当店では、高度な技術が必要とされ、また、わずか3mmのノリシロのために模様の繰り返し分の材料が無駄になる「柄合わせ」をすることは滅多にありませんが、プリントなら、予めノリシロ分を見込んでレイアウトできますので、柄合わせも容易です。

 

 

 

 

 

 

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